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「早く寝よう」と思っても上手くいかないのはなぜ?

ストレスによる不眠を抱えている人の多くが抱えている悩みと言えば「早く寝ようと思うのに、上手く寝つけない」というものです。

 

特に、不眠の状態が深刻になればなるほど、寝床に早く入って、不眠の分を取り返さなければ、と思うのですが、そうしても結局は、「寝つける時間が早くならないどころか、むしろいつもより遅くなってしまった」という結果になることも少なくありません。

 

なぜ、そんなことになってしまうのでしょう?

 

「早く寝なければ」という意識が眠りをジャマする!?

「早く寝よう」と思ってもなかなか眠れないどころか、寝つきがより遅くなってしまう、という事態がどうして起こるのかというと、「寝なければ」という強い気持ちが一種の強迫観念のようになり、脳や神経を興奮させてしまうからです。

 

実際、「早い寝つき」を意識すればするほど、何度も時計を見て「もうこんな時間だ、早く寝ないと」と焦るような気持ちが強くなっていく、というのはあなたも経験したことがあるのではないでしょうか。こんな気持ちになってしまっては、心地よい眠りに不可欠な「リラックス」とはほど遠い状態になってしまいます。

 

早く寝ようと思っても早く寝つけないメカニズムがある

早く寝ようと思ってもなかなか上手くいかない理由は、強迫観念による脳や神経の興奮だけではありません。そもそも人間の体というのは、「いきなり寝つく時間を大きく変えることができない」というメカニズムを持っているんですよ。

 

眠りを誘うホルモンであるメラトニンは、朝、起きてからおおむね14時間ぐらい経過しないと、ほとんど分泌されないんですよ。そして、メラトニンの分泌が始まっても、それが眠気を誘うほどにたまるまでには、数時間を要するのです。

 

しかも「起きてから14時間ぐらい」というのは、あくまで、「朝、光をきちんと浴びて、シャキッとした目覚めをした時」の時間の目安です。たとえ目が覚めても、暗いままの部屋で、ダラダラ過ごしていると、きちんとした活動スイッチが入らず、メラトニンの分泌開始がますます遅くなってしまいます。

 

つまり、「朝、早めに起きない限り、いつもより何時間も早い時間に寝ようとするのは、体のメカニズム的にも無理がある」ということなんです。いつもと同じ時間に起きた人が、早寝しようとしても、本当の意味で質のいい早寝ができる可能性があるのは、せいぜい「いつもより1時間早い程度の時間」がリミットでしょう。2時間以上早く寝ようというのは、かなりの無理が生じてきます。

 

「1時間早く寝たい日」のコツ

というわけで、早寝をしようと思っても、健康的に実現できるのはせいぜい1時間程度まで、ということになるのですが、その1時間の早寝を成功させるためには、どんなことをすればいいかというと・・・

 

まず、朝食のメニューには牛乳とバナナを入れたいですね。これらには、セロトニンの原材料となるトリプトファンが豊富に含まれています。セロトニンにはメラトニンの分泌を促進するという作用があるので、トリプトファンの摂取はセロトニン経由で結果的に夜のメラトニン分泌の増加にも役立つ、というわけです。

 

また、適度な運動も、セロトニンの増加と「活動時間帯としてのメリハリ」「心地よい疲れ」を出すのに役立ちますのでおすすめですよ。

 

そして最後に、寝床についたらもう、早寝についての意識は捨てましょう。「別に、早寝できなくったって、どうってことはない」と開き直るくらいの気持ちを持つほうが脳や神経にストレスを与えなくて済むため、結果的には「いい早寝」の実現につながりやすいのです。